インフレを織り込む市場

真野 栄治

2012年12月28日 11:08

 自民党のアベノミクス(安倍のミクス)の効果で、急激な円安になっています・・・


 これで、冬の灯油代は高騰していますし、今後、電気、ガスなども値上がりするでしょう

特に電気代は再生エネルギーの負担と原発停止により、かなり上がるのではないでしょうか?


では、ここで企業は多少仕事が増えたからと言って、従業員の給料が上げる余力が生れるでしょうか?

答えはNOです
仕事は増えていないのに、原材料コストが上がっては逆に経費が増えてとても余裕はなくなります


 これは、市場が自民党の公共投資を10年で200兆円を世界が知ってしまい、なおかつ、日銀にインフレ目標を導入させると言う発言だからと言う理由でインフレが先取りされてしまっている

 この理由についてはきっかけに過ぎないと言われる筋もあるでしょうが、少なくとも民衆はそう思うでしょう


つまり、雇用がよくなり給料が増える前に、市場がインフレで起こる所得の増加を前取りしてしまった

と言う事でしょう

逆に言えば、もう上がるべき労働者の所得は市場により吸収されてしまっているのです

これが、グローバル経済です
これが、金融が実態経済を振り回すと言う現象です


多分、これで、来年の参議院選の自民党の敗北は確定的になったのではないでしょうか?

この状態では、1月の日銀もさすがに緩和姿勢を慎重にせざるを得ないのではないでしょうか?


お金の流れはデシタル化されても、人間の生活や政治家の政策は永遠にアナログなのです・・・(--;)(--;)

関連記事
世界恐慌に備えよ
残業規制で日本は大不況に陥る
黒田総裁の副作用
ぼちぼち警戒が必要か?
トランプ騒動 トヨタ編
鎮静化した市場
世界的バブルに突入か?
Share to Facebook To tweet