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真野 栄治
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2011年08月13日

地方主権の将来は?

 最近はあまり話は出なくなりましたが、民主党が政権を取った前後あたりから、地方主権の推進の話がよくありました。


 大阪の橋下知事にせよ、東国原元知事にしろ、
『もっと地方裁量を生かせる財政と権利を地方に移譲するべき』

と言う方向で動いてしました。


 しかし、さて?
これは、うまく行くのでしょうか?


 私は、今のEU、欧州共同体の国々を見ていて、この地方主権制度と重ねて見ると
いかに、地方主権と言う考え方が短絡的ではないか?
と思わされてしまうのです・・・


 今、EUでは、

・通貨発行ができるのはEU
・財政、政治は各国

と分離している事が非常に大きな問題となっています

なぜなら、国が弱いのに通貨が高い
通貨が高いのに金利が高い
と言うアンバランスが起きている
これに、EUの制度がまったく対応出来ず、景気はまったくよくなるならず
悪化し、さらに財政が苦しくなると言う現状におかれています


 つまり、通貨発行権を持たない地方自治体が主権など、特に景気対策にとっては、ほとんど意味をなさないと言う可能性が高いのでは?

と裏付けている気がします・・・


 よく『地域経済の発展は地方主権で』

など言う言葉が出ますが、これはあくまで『地域単位で経済の勝ち組になれるよう頑張ってください』
と言う事であって、当然、勝ち組があれば負け組が生れるのです

つまり、国全体の経済が100兆円で、10の自治体で10兆円ずつだったものを
ひとつの自治体がうまくして、倍の20兆円にしたとしたら
他の9の自治体がその分減る

と言う意味ではないか?

と私は思うのです


こんな事をして何の意味があるのでしょうか?


確かに、努力しない自治体は切り捨てられても仕方ないでしょう
でも、『社会保障は国で』と言う事は
負け組の地方自治体は失業保険や生活保護費が増えるのです
その負担は結局、国と言う訳です


今、本当に考えるべきは『地域でできる事は地域で』
と言うのは責任を持たせる意味では、悪くないですが


地域主権で経済が発展すると考えるのは少し夢が大きすぎるし、
政治家がそう言うとするならば、それは、『うそ』だと思います

日本人が金銭的に豊になると言う事は貿易黒字や国民一人当たりのGDPだろうと思いますが

これは、決して世界的に見て低くなく、
ドルベースで見ると日本は16位くらいですが
今の円ベースで見ると、円が強いので、もっと強いだろうと思うのです


なのに、生活が苦しい人がいるのはなぜか?
所得が多くならないのはなぜか?
それは、本当に努力があるなしによる結果なのか?


これを、よくよく考えねばならないのではないかと思います


少し話はずれましたが、民主主義で生れる政治家は、市場経済の中ではいかに無能であるか?

それが、欧米で証明されている様な気がしてなりません・・・(--;)(--;)

  
Posted by 真野 栄治 at 11:41Comments(0)社会問題