赤影HDの社長ブログ

　最近の若者は年金不納者が多いと聞く

ついこの間、他の運送会社の話を聞いたのだが

新規採用の運転手を採用したら、本人が『社会保険や厚生年金に入りたくない』と言うので、入れずに採用していた。

国土交通省の監督官が調査に来て、社会保険に入れていないのはダメだ！
と言われ、加入させようと本人に言った所、『だったら、会社をやめます』
と言って、やめてしまったらしい・・・

とかく、国土交通省とか労働基準監督署の考えは従業員保護とか言う考えで、言うのだろうが
実はこういう社会保険や年金制度をまったく信用せず、払いたくないと言う実態はまったく理解していない・・・


政治家や厚生労働省の人間はこう言う
『年金は税金で負担させる分があるので、納めている人は絶対に損はしない！』

つまり、法律で半分とか負担するルールになっているから、損はしない制度になっていると言う理屈である

うーん、なるほど
と納得するかもしれないが、この考えははっきり言って騙しである

人間は法律どおりに動くわけでもなければ、生きるわけでもない

法律は政治家や官僚など一部の人間がつくったルールに過ぎない
ルールは絶対ではないので、将来変わる可能性も低くない
特に、うそをうそで覆うようなルールは国民のための法律ではなく、政治家と官僚のためのルールであり、そんな法律はまったく意味がなく、守るべきルールでもないのではなかろうか？

私が感じる限り、かなりの国民がこの制度の持続性に疑問を感じており、特に４０代以下の人は『あきらめ』さえ感じる


外国では、社会保険料と呼ばず、社会保険税とか言う国もあるが、社会保険料（医療保険）や年金保険料は
保険ではなく、国が徴収し振り分けるものであるし、特に年金は世代間扶養て言う考えで始まったものであり、本人が死亡した場合、その受取人が他者に変わる訳でもないので、まさに税金の意味合いが強い

つまり、税金で取っていたにも関わらず、制度の設計が正しくなかったのでお金が足りなくなった

なので、保険料と言う税金も増やし、消費税も増やすと言う事である

これで、将来永遠にうまく行けばまだいいのだが、本当にそうだろうか？


将来の年金は二人で一人をとか、一人で一人を支えるとか言うが
一人の人がもらう年金は月々６万～数十万
これを負担する支える世代はこれを負担しつつ、高い消費税も払いつつ、所得税も取られ、子育てもして行かなければならない

将来の日本の若者はどれだけ高給取りになれるのだろうか？

保険と言う制度は、みんなで支え合うから保てるのであって、少ない人数では存続できない

税金とて、名前が変わるだけで負担するのは人口の少ない日本国民なら事は同じではないか？


１００年後の日本の歴史は、この１９６０年から２０６０年の期間を年金ﾊﾞﾌﾞﾙの時代と書かれているような気がする

バブルとは、価値のありもしないものが、その価値以上の評価を得、その価格が上昇する事だが

今の年金制度はその制度に大きな欠陥があるにも関わらず、それを潰さないためにいろいろ考えているだけで少子高齢化と言う根本的な欠陥はまったく改善されていない

年金制度は過大評価され過ぎており、まさにバブルと言わざるを得ない

バブルはいずれ崩壊し、そのバブル期間の長ければ長いほど、つけが大きければ大きいほど、その社会の復活には時間を要する

少なくとも、我々世代は子供たちの食いぶちが減らないよう、自ら山に登って死を選ぶ、姨捨山を選択する必要があるかもしれない・・・