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真野 栄治
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2012年12月16日

15兆円の需要不足

 今の日本は15兆円の需要不足らしい

と言うより、15兆円も生産能力が余剰と言う解釈が正しいかもしれない


つまり、現状の雇用を維持継続するには15兆円の消費の受け皿が必要と言うことになる


TPP議論の中での、農業部門だと

反対派は、関税が撤廃されれば国内農家は価格で負け、全滅すると言い
賛成派は、もう国内需要は先細り、海外輸出しかないから高いものでも負けない物で勝負したいと言う

とちらも言っている事は正しい


問題は労働生産性の向上は、儲けにつながると言う限界点に達していると言う事ではないか?と私は考えている


以前にも書いたが

昔は田んぼの米の生産に100人が関わっていた

機械などの導入で、それが5人で出来るようになった

残り95人のうち

1人は医者になり、2人は教師になり、7人は米売り商人になり
40人は山を開墾して別の田で野菜をつくり
20人は牛や豚、鶏を飼い
10人は機械を作る工場に行き
10人は飲食店を始めた

が5人は仕事がなかった

残った5人は仕事がないのではなく、何かいい仕事を考える事が出来なかった


ここで、さらに各業種で機械導入などが進んでいくと『人』の仕事が減り、
余った人は別の仕事(働いている人の欲しがるもの)を追い続けていく

そんな中、自動車、電化製品、携帯電話とどんどん新たな物が作られていく


しかし、欲しいものが無くなる時、または欲しいものが作れない時、ここに需要不足、供給過多が起こる

そして、作ったものは売らないと大損と売る物は価格が下がり続ける

さて、この供給過多は言い方を変えると輸出余力である


原油が掘れる国は原油が

人口が少ない割りに大きく平地を持つ国は農業生産物が

木も切りやすい山をたくさん持っている国が

輸出余力を持つ事になります


さて、ここでこれらの国が全て自由貿易をしたとしましょう


自由貿易は基本同じものなら、全て価格は安いものしか売れなくなります

特殊性のあるものは、その特殊性の維持できる時期までは高く売れますが、当然、誰かがマネをしだしますから、次から次へと電化製品のように新たな特殊性を見つけ出す必要があるでしょう


結論として

例えば、農業の話だとすると、TPPに参加すれば農業生産物の輸出品に引っぱられ価格が安い方に流れ、国内農業産が売れなくなり、農業は崩壊すると言うのは本当だと思います

ですが、TPPに参加しなかったら農業が続けられ農業者の生活が維持されるか?と考えるのは、完全に間違いです

それは、ただ単に崩壊の延命にしか過ぎません


良く考えてみてください

県の人口だけでもここ3年で1万人以上減っている

つまり、食べる口がどんどん減っているのです

そして、農産物は生として動いているだけではなく、加工品として動き、外食品として動き、冷凍食品として世界中をすでに動いているのです

もうすでに競争にさらされているのです

そして、食糧は通貨の強い日本では大量に残っていると言うのが現実なのです

ならば、どうするべきか?


競争は負け組が出るからダメだ!などと呑気な事を言っている余裕は日本にはないのです

タイ、インドネシアなど安い労働力がすでにアメリカとのTPP交渉に乗ってしまっている

今後、安い生産工場がどんどんそちらに流れ、工場労働者は日本人ではなく、そういう国に国民にとって変わられます


そうすると、仕事のない日本人はどうすればいいのでしょう

日本人がそれらの国より高い給料を取るためには、日本人しか出来ない事、日本人しか作れない物を世界よりもっと早く、あきられないように永遠と勝ち続けなければ不可能なのです

そんな事はほんの一部では出来たとしても、国民全員の雇用できる規模では不可能でしょう

TPPはアメリカ主導でフェアではないと言う事は私もそう思いますが、だからと言って『そんなものに入るものか?』で日本は経済で勝つなど出来るとお考えですか?


クローバル経済とは、世界人の格差の是正が自然と起こります

日本は裕福な部類にいますので、その是正により所得がドルベースで落ちると言う事になります


まずは、それを覚悟してから

農業、医療、保険、などのTPPによる影響を大きく受けそうな産業の将来をしっかりと政治家は考えて、改革して行く必要があり、その産業従事者も今の規制により恩恵を受けていると言う既得権益者である自覚を持って、今後を考えながら改革を進めていく必要があるのです


もう、日本は過去の国民総裕福時代は二度と来ません

考えて、考えて、工夫して、努力して、うまく行ったものだけが勝ち組になり裕福になれるのであって、日本の国の制度をどうしたとかこうしたと言う事であなたの生活がよくなるなどと言う時代はもう来ないのです


こういう自覚を持った国民が増えない以上、日本は負け続け、貧しい人が増え続けるでしょう

日本人よりも貧しい暮らしをしている世界の国は山ほどあるのです

彼らが、勉強し、研究し、努力しだしたらと考えれば、私の言っている事は理解してもらえるかと思います


私の言っている事が理解していただけたとしたら、あなはは今、何をどう考えるべきか?見えてくるのではないでしょうか?

そして、明日からどう行動すべきか?が見えたあなただけが、生き残れる可能性があるのです  
Posted by 真野 栄治 at 11:23Comments(0)社会問題